過去ログ|特集第1弾 桜の海物語馬券吹雪編

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お金が無いのに競馬!!!!!!トップページ > 過去ログ 特集第1弾 桜の海物語馬券吹雪編

以下は果てしなき夢を求め競馬に挑戦したストーリーです。

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8周年記念特別企画 桜の海物語馬券吹雪編

それはタコベエの「金ない。女ほしい。」の一言から全てが始まった。

私が自宅近くのコンビニに入ると、成人向け雑誌コーナーにて人目を気にせず我が物顔で夢中になるタコベエを見つけた。

我々は用事を済ませ帰路に就く最中雑談していると、いつものように「金ない。女ほしい。」を連呼している。

当サイトが2002年4月11日にオープンして以来8周年を迎えることを伝えると、 「11日、日曜日やんけ。休みや。」と何かを訴える表情で私に語りかけてきた。

たくさんの要求を突き付けられたが、日曜日の予定を協議した結果、 4月11日はまず、競馬で大儲けした後、スーパー海物語IN沖縄桜で水着姿のマリン&ワリン(サムが本命?)と戯れた後、 さらにキャバクラで戯れ豪遊という その言葉に相応しい夢と希望と欲望に満ちた 壮大な作戦が決行されることになったのだ。

マリン…ワリン…この金を賭けて 女はこのタコベエが連れて帰る!!

果たしてこの行方は如何に・・・!?

海物語のマリンちゃん
(C) SANYOBUSSAN CO.,LTD.
「桜」の水着姿のマリンちゃん。
この水着姿を汚れ尽くすまで堪能してね♪
と語りかけてくるように見えるらしく、
パチンコ店の前を通るたびに
そのことを私に語りかけてくる。
当然、それは単なる通過点だ。

大願成就への期待と興奮が覚めやまぬまま、11日の朝を迎えた。

私は自宅で身支度をしているとチャイムが鳴った。ああ、もう10時か…ドアを開けてみると活力に満ち溢れた表情をしたタコベエの姿が。

我々は自転車置き場へと向かった。「いくら持ってきたんだ?」と尋ねると、財布から1000円札を取り出し 私に誇らしげに見せた。「1000円や。」(これでいけると思ってるのか?と私はその時思った。)

すげえっ。気合い入りまくりだな! (皆様からしてみれば大した金額ではないと思いますが、貧乏人にとっては大金である。)

普段でも欲の皮が突っ張ってるが、今日の雰囲気は全く別人のようだった。誰がどう見ても異様だ。 しかし、なぜか背中がとても大きく見えた。

常識的に考えればたった1000円で大きな夢を実現できる可能性は低い。だが、きっとやってくれるだろう! とほんの少しだけ思えた。

交通費すら出せないので、ピンク色の桜の花びらが舞う中、聞き飽きた言葉を繰り返し(煩い!) ウインズへと自転車を転がした(しんどいわ!)。

近くの駐輪場に自転車を停め、いざウインズへ。

周囲を見渡すと「桜花賞」の文字が。我々はクラシックの開幕を知る。

戦地に赴く兵士のような足取りでウインズに入った。まるで金色(こんじき)のオーラを身に纏っているかのようだった。「このオレは強欲のタコベエ!!ただの馬券師とはちがう!!」

インフォメーションからそそくさにレーシングプログラムを取り、福島3R締め切り10分前のオッズが映ったモニターを見つめた。

何かに惹かれるかのように出走表を眺める姿は、周囲の時間が止まっているかように見える。 レーシングプログラムを鞄にしまい、ペンを取りだそうとしたらなにかの紙がひらひらと桜の花びらのように舞い落ちてきた。

足元にはなんとピンクチラシが…タコベエは赤面しつつ「しばくぞボケェ」と私に言った。

さすがだ!さらに明日以降の事も計算するとは!抜かりはないなと感心した。

しかし、何人か我々の方を見つめていた。気を取り直しマークシートを手に取った。 ボボボッと手から金色の光を放つかのように記入する手は微かに震えていた。 私の目には場名には福島、レース番号に3、1着・1頭目に3が見えた。他の箇所は不明。

私は少し人目が気になり「馬券買ってくるから、このレースが終わったらここで待ってるように」と伝えた。 この先待ち受ける何かを求め海を渡るかのように券売機へと向かった。

3レースに3を選んだか…海物語で3の絵柄といえば…公開不能なほど確変な妄想をしてしまうとは奥が深い…。

レーシングプログラム
2010 4 11のレーシングプログラム

私はタコベエと離れ、別のモニターでレースの行方を見守ることにした。

なぜなら、3番の馬は人気薄で予想紙には「一度使ってから」と調教師のコメントが。

馬券に絡む可能性が低いと判断。これが1つ目の理由。

2つ目の理由は外れると凹みかたが大きいからである。 気を取り直させるのにとても苦労する。が2つ目の理由。

かといって他の買い目、レースを薦めることはしない。どれを買おうが本人の自由だから。

そしてファンファーレが鳴り、福島3レースが幕を開けた。

各馬ゲートインが完了し、ゲートが開いた。 順調なスタートかに見えたが、1頭だけ大きく出遅れた馬が。 なんと3番だった!この時点で終わってしまったのである。

いや、ものすごい末脚で怒涛の追い込みを披露してくれるかも・・・???とモニターを見つめたが、 そんなはずはなく途中から映されなくなり、ゴール前映像でいちばん最後にゴール板を通過したことを確認した。

結果はどうなったのか、すごく気になる。この他に何を、いくら購入したかを確認するため 待ち合わせ場所へと向かった。

ルチルの単複400円
合計400円の馬券

嫌な胸騒ぎがするが、待ち合わせ場所へ。

そこには激しく脱力し、顔面蒼白で死にそうな表情でこちらを見つめている姿が…。

「どうしたんだ?」と尋ねると、しばしの沈黙の後、 「ち…ちばくぞ…」と口を開いた。やはり馬券を外していた…。

競馬は欲が大きいほどドツボに嵌りやすい。欲を出すと悪い方向に作用する力は想像をはるかに越えて強大である。 このタコベエの強力な欲望の力をもってしても通用しなかった。

どれを、いくら買ったのかと聞くと、鞄から馬券を取り出し、言葉なく私に手渡した。 内訳は3番以外は買わなかった。金額はなんと単複合計700円も購入したのだ。

なぜこれだけの大金をこの馬に賭けた理由を聞くと、出走表を指差しいまにも息絶えそうな声で 呟いておりほとんど聞き取れなかった。要約すると、出走表の中でただ1頭出走成績の欄が空白(つまり未出走) 、高配当であることからそこに光り輝く何かがあったそうだ。

入手せねばならぬ金がいる。抱かねばならぬ女がいる…。 ならば金が無くとも魂は這ってでも前へ進む。やつもまた漢ということだ。

この場所にいるとますます空気が重苦しくなるので、憔悴しきっている兵士を連れて気分転換を兼ねて一旦ウインズを後にした。 残り300円か・・・この後の作戦でも考えるか。

単複300円
合計300円の馬券
このレース総計700円の大出費

ウインズから数メートル外に出てしばらく歩くと、「タバコ」と。

この近辺は条例で路上喫煙は禁止されているので、仕方なくウインズの喫煙コーナーへと戻ることに。 そこにはタバコの煙が室内に充満し、馬券オヤジ達が無造作に予想紙を床に広げ座りこんでいる姿があった。

しかし、辺りを見渡しても見当たらない…と思ったら、すぐ隣に居た。 私が周辺のオヤジと見間違えるほど実際の年齢より老けて見える。すっかり馬券オヤジの風貌になったなぁ…。

タコベエは座りこみ、タバコをくわえながらパドックの映像のモニターを眺めている。ちなみに銘柄はエコーだった。

すると、「わらび餅」と呟いた。私が「わらび餅が食べたいのか?」と言うと「たう」と言って 首をクイッとモニターの方へ振り、指差した。

なんと!そこには馬が尻尾を上げ、用を足している光景が…!

「これはやばすぎだろ!」と危険な香りが漂いこめ足早にウインズを出た。

何とか正気にさせるべく何か食事をと近くのコンビニへ。

やはり、一目散に成人向け雑誌コーナーへと向かっていった。 しかし、わらび餅は置いてなかった。時期的にまだか…。複雑な心境になりながらもおにぎりとパンと飲み物を買って与えた。

だが、それでも不満か私を百貨店に連れて行こうとするのだ。 まぁいい。必ず当てて今まで奢った分を回収してもらおうか…

わらび餅完食
わらび餅完食の図
なるほど、これがパドックに
落ちている物に見えるわけだ。
きな粉の微妙な湿り気が
より一層欲深さを強調する。
ちなみに、競馬のことを忘れた頃に
ゆっくりと味わって
美味しく食べられました。

半ば強引に連れられ足早に百貨店の地下食品売り場へ。

美味しそうな香りが漂う中、人目を気にせず試食品を自分の飯といわんばかりに平然と我が物顔で物色する。

ようやく本来の調子に戻りはじめたか…と別の意味で安堵した。 しばらくほっつき歩いていると和菓子のコーナーに足を踏み入れた。

「わらび餅」が脳裏に強く印象に残っているので、(ゲン担ぎに?)値段は想像よりも高くて若干躊躇したが、衝動的に購入してしまった…。

さすがにパドックのイメージがまだ頭から離れず食すことはできなかった。後で美味しく食すことにしよう。

食欲の問題も解決したようだし、あとは気分転換するのみか。いや、今後の作戦も考えなくてはならない。暇潰しも兼ねて外に出ることにした。

座りこみ、一服中
オヤジ達に混じり座りこむタコベエ

外に出てしばらく歩くとパチンコ店の前にきた。

猫背みたいな姿勢から首をクイッ!。なるほど、敵情視察というわけか。

じっくり海物語桜を視察した後、しばらく店内をうろつくと端の方に各機種のパンフレットが置いてある。 引き寄せられるように海物語桜と他機種を含め数冊を鞄の中に入れ、私も海物語桜を1冊もらい、店を後にした。

目標へ向かって歩く速度がだんだん加速してゆく…。まるで何かに吸い寄せられるように…。

行き着いた先は高級飲食店やクラブ、BAR、キャバクラがテナントとして入っているビル群が建ち並んでいた。

次第に足取りを緩め、辺りを見渡しうっすら笑みを浮かべ「女、いっぱいおるんかのう」といつもの調子で語りかけてくる。

みるみる精気が蘇ってゆく…。完全にいつものタコベエに戻った!

私を従えるかのように肩で風を切って歩く姿は夜の帝王と呼ぶに相応しい。ついに戦闘態勢完了である。

そうこうするうちにあっという間に時間が経った。時計を見ると午後3時を過ぎていた。そろそろウインズに戻らねば。

「来い!桜花賞よ!!」

緑色の本格わらび餅
これが和菓子屋特製高級わらび餅
一般的にわらび餅といえば、100〜200円くらいの
白っぽくて透明なのを思い出しますが、
わらび粉入りで緑色でした。
想像してたよりも値段は張りましたが、
たいへん美味しくゆっくり味わって食べました。
タコベエは「これ何?」と聞いてきた。

我々は何を買うか検討しながらウインズへ戻ることにした。

なぜなら、「人多いやろ」と言う。なるほど、そういうことか。 不敵な笑みを浮かべながら鞄から予想紙を取り出した。「おお、準備いいな!これ買ったの?」と聞くと、「たう、ひろったんや」 しかし、いつのまに拾ったんだ…自分の欲望の成就のために恥を忍ぶのを厭わぬ根性には脱帽した。

予想紙を食い入るように見つめ、めくる手を止めた頁には出走馬の写真があった。ふと目にとまった1頭の写真を指差した。

「鳥や」馬の顔の白い毛が鳥のように見える。「かわいいのう」「鳥、ほしい」さらに鳥もほしいのか…さすがだ。

その馬は12番ステラリードだった。確かに当たれば高配当だが、馬券圏内に来る確率は低いと思われる。もしかしてこれを買うのか…?

勝負は一瞬その後は紙屑しか残らんぞ!!的なニュアンスで別の買い目を薦めようとすると、承知!!といった表情で「これや」。

しかし、競馬は何があるかわからない。もう止めはせぬ。さすが本日の予定だけではなくさらに鳥もほしい!!というタコベエの魂しかと受け取った!!

気合いを入れ人ごみをかき分けるように券売機へと消えていった。

ステラリードの馬券
残り全財産300円すべてを賭けた馬券
配当だけではなくさらに鳥もほしい
渾身の夢と希望と欲望が込められる。

そして、阪神競馬場の綺麗な桜が映し出されファンファーレが鳴った。

ついに第70回桜花賞の発走である。

ボルテージは最高潮に達し、熱気は狂気に変わり、周囲のオヤジ達の熱気をもはるかに凌駕する。

緑の帽子と青の勝負服の12番ステラリードはやや出遅れ気味にスタートを切った。 徐々に隊列が固まり、最後方に位置取った。残り600を切ってもまだ先頭から差がある…このままでは…やがて最終コーナーに差し掛かった。 追いあげる気配もなく大外最後方の位置に…!

ステラリードの弾ける末脚を信じ、負けじと声を張りあげる。

しかし、最後の直線は映し出されることなく、アパパネがオウケンサクラを差し切って ゴールした映像が無残にも映し出されていた。

漢の魂、たしかに見届けたタコベエ!!

こうして夢と希望と欲望に満ちた壮大な作戦は花吹雪と共に木端微塵に打ち砕かれたのであった。

愛馬を観戦中
愛馬の行方を見守るタコベエ

桜花賞が終わってたくさん居た人たちは徐々に姿を消していった。

レースが終了してしばらく経ってもまだ諦めきれず、タコベエは放心状態で喫煙ルームの傍らで呆然と座り込んでいた。

私が「帰ろう」と言っても、「女どうする?」「パチンコどうする?」等をリピート再生されたように連呼する。

ずっとこの状態のままで、どうやら最期の時が来たようだ………。本日の全レースが終了し閉館のアナウンスが流れると、 ようやく重い腰を上げ「女どうする?」「パチンコどうする?」等を連呼したままウインズを後にした。

このまま家に帰したいがすんなり帰れるかどうかは怪しい。まずリピート再生連呼をどうにかせねばなるまい。 できればパチンコと目の保養が望める所へ…。

今日はパチンコとキャバクラで豪遊は無理なことを納得してもらおう。

わらび餅を乗せたマリン
わらび餅を乗せた海物語のマリン。
悲惨な本日の鬱憤を晴らすかのように
マリンごと舐め回し食されてしまった。

放心状態のまま何とか引き連れに成功し再び街中に戻った。

まだ未練深く「行きたいのう。」と連呼する。 足が勝手に動きタコベエはパチンコ店に入り海物語の台に座り、財布を取り出し打とうとするが、ようやく「金ない。」と気付いた。 さらに海物語の小冊子を数冊鞄に入れ、足取り重く店を後にした。

挙句の果てには「女ほしい。」とブツブツ言いながら キャバクラに入ろうとしたが、私が何とか必死に引き止めた。

悲壮感溢れるタコベエをなだめ、帰宅の途に就いた。 随分と時間が経ち、すっかり日が暮れようとしている。美しい夕陽だ…。さすがに色々と疲れたので我々は近くの公園で 休息することにした。

溜息をつきながら「疲れたのう。」と。私はパチンコ店の休憩場でほんの少し食べて以来 わらび餅を食べた。無念だという表情でフッ…目がかすむ…いう感じで半泣きに なりながらこちらを見つめている。

私は愛の手を差し出すように1個をあげようと言うと目を輝かせ、海物語の小冊子を 取り出し「くれ」と言い小冊子を広げ、マリンの部分を指差し「ここ置けや。」と細かい位置を指定しており、指定通りにわらび餅ときな粉を置くと、 今までのことが嘘のように我に返り、飢えた野良犬の如くゴミ置き場から残飯を漁る感じでまるごと舐めるように食べた。

ようやく少し理解したようで、徐々に次へと気持ちを切り替えた。

次回以降も最後の最後まで諦めず夢を追い求めるだろう。 「また行こう。」と慰めの言葉をかけながら鼓舞し我々は帰宅した。

小冊子を舐め回して醜く汚れたマリンの隣にある 「最後の最後まであきらめないでね!」が思わず涙を誘った…。

残りのきな粉を乗せたマリン
さらに残りのきな粉を乗せおかわり。
まるでパドックに落ちている物のようだ。
最後の悪あがきでこれも舐め回した。
最後の最後まであきらめない。
タコベエ
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